Project プロジェクトストーリー

自動車事業プロジェクト

今、ここにない
製品をつくり出せ。 今、ここにない製品をつくり出せ。

Introduction

目指したのは、
より大きな電流負荷に耐えられる電子部品。

商社の仕事は、ただ製品を売ることではない。行動力と提案力を活かして、顧客の課題を解決することだ。さらなる進化を続ける自動車を共につくるために求められたのは、より大きな電流負荷に耐えられる電子部品。新卒2年目、次代を担う若手社員の挑戦に焦点を当てる。

  • 藤井 哲弥
    Project Member

    刈谷支社営業部

    藤井 哲弥

    2022年入社

  • Episode
    Episode

    価値へのこだわりは自らの「考動」で示す。

    価値へのこだわりは自らの「考動」で示す。

    Episode 01

    今ここに答えがないならば、
    つくってしまえばいい。

    人と深く関わりその課題を知り、幅広い専門知識を駆使して確かな価値を提供したい。当時、入社2年目の藤井哲弥は、明確な理想を抱いて自らの仕事に向き合っていた。依頼されたことを忠実にこなし、案件を守ることももちろん重要だ。しかし、自らが介在する価値にこだわる藤井は、足しげく顧客のもとに通い、新たな案件を探し求めていたのだという。

    「このプロジェクトのきっかけは、大手自動車メーカーのTier1企業を訪問したこと。新たに開発される海外向けの自動車に搭載されるモジュールが開発されることを知ったのです」

    同モジュールは、自動車から電気供給するためのもの。アメリカなどでは、長距離の移動をすることが多いため、スマートフォンの充電や電化製品の使用など、車室内環境を快適にする役割を担っているのだという。

    「課題だったのは、電子部品の電気的性能です。従来の製品では、より大きな電流負荷に耐えることができず、ショートしてしまう恐れがありました。今ここに答えがないならば、つくってしまえばいい。こうして、お客様が求める性能を満たす新たな製品をつくり出すプロジェクトがスタートしたのです」

  • Episode
    Episode

    周囲の支えを前進する力にかえて。

    周囲の支えを前進する力にかえて。

    Episode 02

    知識が不足していることを
    気にしていては、何もできない。

    プロジェクトの第一歩は、協働する仕入先メーカーを動かすことだった。求められる性能を出せることは、あらかじめわかっていた。しかし、同案件に向けた小ロットの需要だけでは、仕入先には十分な利益が生まれず、彼らを動かすことができなかったからだ。

    「私が担当する他のお客様にもヒアリングを行ったところ、新たに開発しようとしていた電子部品に、確かなニーズがあることがわかりました。お客様と仕入先の双方にメリットがなければ、新たな開発は成立しませんし、私たち商社が介在する意味もなくなってしまいます」

    自らの考動で、ニーズという動機を掘り起こした藤井だが、困難はそれだけでは終わらなかった。タイトな開発スケジュールをどう乗り越えるのか。コストを従来製品に近づけるには、どうすべきか。ふたつの課題が彼を大きく悩ませることになった。

    「大きな助けになったのは、百戦錬磨の上司や先輩のアドバイスでした。3Dプリンターを活用し、試作対応を早めるなどの解決策を示していただいたことで、プロジェクトを進展させることができたのです。また、私自身も『電子部品を保護するキャップをなくす』という提案によってコストの改善に貢献しました。知識が不足していることを気にしていては、何もできない。恐れず疑問をぶつけていこう。積極的な姿勢がプラスに働いた結果でした」

  • Episode
    Episode

    同じ志を抱き「未来のクルマ」をつくる。

    同じ志を抱き「未来のクルマ」をつくる。

    Episode 03

    いつの日か、より大きな価値を
    生み出すプロジェクトを。

    藤井の主体的なアクションから始まり、多くの人の支えを受けた開発プロジェクトは、無事に量産化というゴールを迎えることとなった。価値にこだわり抜く。同プロジェクトが彼にとって大きな転機となったのは言うまでもない。

    「お客様や仕入先から、『よかったね』『お疲れ様』と言っていただけたときには、自らの『考動』が間違いではなかったと思えました。あれから2年、私たちが関わったモジュールを搭載した自動車が、まもなく世界中に送り出されようとしています。今、この世界にない『未来のクルマ』に携われることを誇りに思いますし、確かなやりがいを感じられています」

    入社4年目を迎える藤井は、商社営業として、さらなる成長を遂げるべく、今なおチャレンジの日々を過ごしている。目指すのは、確かな価値を提供し続け、「最初に頼ってもらえる存在」だ。

    「成長を感じていますが、まだまだ自分に足りない部分が多いと実感しています。今後の目標は、さまざまな分野に積極的に挑戦し、失敗と成功を重ねることで、自らの知見を広げることです。これまで一つひとつの案件を乗り越えることで、いろいろな人との絆を育むことができました。この業界では、誰もがよりよいクルマをつくりたいという想いを抱き、自らの役割に一生懸命に向き合っています。さらに信頼される存在に成長することで、いつの日か、その人たちとより大きな価値を生み出すプロジェクトを手がけてみたいですね」

  • 未来は待つものではなく、つくるもの。
    未来は待つものではなく、つくるもの。

    未来は待つものではなく、つくるもの。

    自動車業界は100年に一度の変革期を迎えている。ハイブリッド車や電気自動車をはじめとした電動化はもちろん、将来的には自動運転の実現や、高度な情報通信技術によるさらなる進化が予想されている。「未来のクルマ」が開発されるのを待つのではなく、自らの仕事で提案し、つくる。名古屋電気の仕事は、至上のやりがいに満ちている。

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